2020年02月18日
雨水、そして浜下り。

明日、2月19日は「雨水(うすい)」ですね。
立春や春分、夏至などに比べるとあまり目にしない言葉なよう思いますが、
雨水も季節を表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」の1つ。

空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころと言われる、
寒い冬から季節が春に向かいつつある頃のことです。
「雨水になったから」と昔の人たちは農耕の準備を始める目安にしたそうですよ。
雛人形も、この雨水の頃から飾るのが良いとも言われていますね。
女の子の健やかな成長を願う雛祭り。
沖縄でも随分と雛祭りが浸透してきているように思うのですが
これとは別に、沖縄では古くから女の子の健やかな成長を祈願する行事がありました。

旧暦の3月3日は「浜下り(はまうり)」と呼ばれる日です。
昔から女性たちはこの日に浜辺を訪れ海水に手足を浸して身を清め健康を祈ってきたそうです。
美男に化けた蛇の子どもを身ごもってしまった女性が海で身を清めたという言い伝えが由来です。
また旧暦3月3日は干満の差が1年間で最も大きい大潮になるということもあり、
干潮時には海岸に出かけて、多くの人が魚介類などを採っていたようです。
現代の沖縄では、浜下りは「海開き」というような意味合いにもなり、
この日はたくさんの家族連れで海岸が賑わうんですよ~。

海に囲まれ、海から多くの恩恵を受け続けている沖縄。
沖縄の人々にとって、海が生活にほど近いものであることが、
この日の海岸の光景を見るととても実感できます。

今年2020年は、3月26日(木)が旧歴の3月3日にあたります。
この時期に沖縄旅行を計画されている方は、ぜひ海を訪れてみてくださいね。
沖縄旅行として真っ先にイメージした「青い海」とはまた違った、とても美しい風景を見ることができるはずです。
Posted by おきなわワールド at 10:44
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