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2012年07月15日

ドM、あるいは職人の心意気。

夏といえば。
ガラスのグラスや器がとっても涼しげですよね~。

ドM、あるいは職人の心意気。

人気の琉球ガラスも、夏場は特に需要が高まります。

たっぷりと氷をいれてからお茶を注いだり、
キンキンに冷えたビールを注いだり。
冷やしそうめんとかも、琉球ガラスの器だとよりいっそう、ヒンヤリ見えます。

そんな涼しげで風流な琉球ガラスですが。

作っている現場は。


非日常的としか言いようのない
ドMな世界です。


ドM、あるいは職人の心意気。

琉球ガラスの作り方というのは。
簡単にいうと「しゃぼん玉」みたいな感じです。

しゃぼんの替わりに「ドロドロに溶けて液体状になったガラス」を、
そしてストローの替わりに「太い鉄のパイプ」を使います。

鉄のパイプに溶けたガラスをつけ、
ふーーーーっと吹く、ようなイメージです。

(いろいろな手順や工程がありますが、割愛すると。)

ガラスがドロドロに溶けている「溶解窯」で鉄のパイプにガラスをつけ、
鉄砲とか言われる「形成窯」で時々温め直しながら形成し、
「除冷窯」に作品を入れて一晩かけて冷まして出来上がり、となるのですが。

スゴイのが、この窯の温度。

「溶解窯」 ← 1,400℃
「形成窯」 ← 1,000℃程度
「除冷窯」 ← 500℃


・・・・・天ぷらを揚げるときでさえ、こんな温度にはなりえません。
大体のものは溶けてなくなってしまうような温度です。

ガラスの職人たちは、この窯に向かいながら製作を続けます。


もちろん、「暑い」なんて温度ではないです。
作業中は、何リットルの水分を摂ろうともトイレに行くことがないぐらい。
ここでは「熱い」がという漢字が正解です。

おきなわワールド内にも琉球ガラスの工房があります。
夏場の風のない日なんかは、工房に入ることを躊躇してしまうぐらいの熱気がこもってます。
さらに窯付近は。じりじりと皮膚が焼けていくような熱さを感じます。

ここで作業している職人って・・・
ドMか、やっぱり職人の心意気なんだろうなあ~と思ったりする訳です。


涼しげな琉球ガラスは、職人たちが汗だくになりながら作っています。
ものスゴイ熱さの中で、涼しげな琉球ガラスは生まれるんですよ~。

あ、興味をもたれた方は。製作体験もできますので挑戦してみてくださいねっ♪
●おきなわワールド 琉球ガラス王国工房

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Posted by おきなわワールド at 10:00 │沖縄の不思議